こんにちは!ドール服の通販ショップ「りんごぽん」です。
「帽子の型紙を作ってみたいな」
そんな風に思い立ちました。
「まずは2枚仕立てのベレー帽について考えてみよう」
「どんな形が考えられるかな」
そんなことが気になり出したので、
実験をしてみることにしました。
用意したもの:カレンダーの紙
モデル:リカちゃん
です。
頭の大きなドールさんではもちろんバランスも違いますし、
カレンダーの紙なので布よりもずっと硬いです(笑)
それを考慮してもなかなか面白い結果になりましたのでご報告をいたします。
ベレー帽にもいろいろな形がありますが、
今回考えるのはこんな形のベレー帽です。
「上の部分の円」と「サイドの部分」の2枚で作られているベレー帽のイメージですね。
これの展開図を書いているうちに、
「あれ、でもいろんな角度が考えられるよな」
と思いつきました。
完全に筒状(円柱状)のものから始まって、
完全に平らなものまで
様々な角度が考えられますね。
かぎ針編みだったら、調整しながら編んでみることもできますが
布の帽子だったら最初からしっかりと角度を決めていなくてはいけません。
今回は、
「リカちゃんサイズ」に限定して
6パターンの角度で
ベレー帽の型紙を考えてみたいと思います。
高さは2cmに統一してみました。
必要となる知識は、小学校5年生くらいで習う
「円周率」の計算です。
円周率は3.14として、
計算結果の小数点第3位以下は切り捨てで計算をしています。
まずは、リカちゃんの頭のサイズです。
大体ですが、リカちゃんの頭は直径4cmです。
ということは、
リカちゃんの頭の円周は
4×3.14=12.56です。 そのように考えると、
高さ2cmの円柱状の帽子はこのような展開図になります。
この円柱状の帽子を①、完全に平面の帽子を⑥として
6パターンの型紙を作ります。
①:円柱
②:帽子のサイド部分の扇型の内角が60度
③:120度
④:180度
⑤:240度
⑥:360度(完全に平らになる)
です。
(図はフリーハンドで書いているので正しくありません)
次は②。
まずは小さい方の扇型の半径を求めます。
(r=半径、π=3.14で計算しています)
2πr/6=12.56なので
r=12です。
高さは2cmに決まっているので、
扇型の外側の長さは
2×(2+12)π/6=14.65cmとなります。
上の部分の円の半径は
2πr=14.65なので
r=2.33です。
次は③。同じように計算します。
④。
⑤。
⑥。
こんな感じになりました。
それでは、実際にカレンダーを切って貼り合わせてみます。
使ったのは100円ショップで売っているコンパスです。
①はこちら。
想像するまでもなく、筒です。
②。60度。
サイドの部分が想像していたよりも直線に近い。
③。120度。
ひしゃげちゃってすみません。カレンダーなもので。
④。180度。
フェルマータ。
おかっぱ。
人の目。
いろんな解釈が生まれますが、これはベレー帽です。
⑤。240度。
サイドの円の中に、トップの円が入らないかな〜と思ったのですが、無理でした。
⑥。360度。
言わずもがな。これは作図も楽で素晴らしかったです。
これを、あまりくっつかなくなってしまったマスキングテープを使って貼り合わせます。
資源を無駄にしない方針です。
見た目のボロボロ感がすごいですが、形が伝わればOKだと思います。
カメラを変えて、改めて。
角度が大きくなるほど、トップの円も大きくなります。
①、②、③。
だんだん大きく開いていくのが分かります。
④、⑤、⑥。
⑥はぺちゃんこです。
個人的には⑤で突然ぺちゃんこになり出したような感じがしました。
それでは早速、リカちゃんにかぶってもらいましょう。
「モデルさんは、めぐみちゃんです」
「よろしくお願いします(ドキドキ)」
それではまず、
①の円柱型。
うん。筒ですね。
筒をかぶっているみたいです。
ちょっとベレー帽っぽくはない感じですね。
次は②。
60度のものです。
うーん?何か、見たことがある!
エジプトの……。ほら!
「言いたいことはわかるけれど、今回の本題はそこじゃない」
「ひい!」
そうでした。
これ、カレンダーだから違和感バリバリなのですが、
ニットなどの柔らかい素材だったら普通に見えると思います。
以前、60度のものに近い形のベレー帽を編んだこともありました。
次は③。
120度です。
ますます不思議な感じになってきました……が、
きっとこれも柔らかい布地や編み物だったら
くったりしてかわいいシルエットになるのではないかと思います。
次は④。
「あれ?」
④の写真がなぜか紛失してしまいました……。
でも、③と⑤の間くらい、とイメージしていただければ幸いです。
すみません。
続いて⑤。
かなり広がった感じですね。
この広がりっぷりはかなりな存在感に見えますが、
全てのサイズを2cmに揃えているのでこう見えるだけで
たとえば高さを1cmにしてみたり、柔らかい素材を使えば
かわいいのではないかと思われます!
最後に⑥。
カレンダーであるがゆえにかぶるのが非常に難しかったですが
ニットならきっと普通です。
販売されているネオブライスサイズのベレー帽はほとんどがこの形ですね。
編み物の場合、計算もしやすいと思います。
実験をしてみて、とても楽しかったです。
今まで漠然と、ざっくりと計算してきたものを
ちゃんと数字にするというのは気持ちの良いものですね。
裏地をつけたり、
バイアステープなどで包んで
作ってみるのも楽しそうです。
実際に作る際には、縫代をつけることを忘れないようにしてくださいね。
フェルトだったら縫代がなくてもできますけれどね(*^^*)
これを機会に、
ベレー帽をあれこれ作ってみようかな?と
楽しんでいただけると嬉しいです。
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おすすめ本、まとめました
お人形のお洋服作りにおすすめな本 厳選6冊
「帽子の型紙を作ってみたいな」
そんな風に思い立ちました。
「まずは2枚仕立てのベレー帽について考えてみよう」
「どんな形が考えられるかな」
そんなことが気になり出したので、
実験をしてみることにしました。
用意したもの:カレンダーの紙
モデル:リカちゃん
です。
頭の大きなドールさんではもちろんバランスも違いますし、
カレンダーの紙なので布よりもずっと硬いです(笑)
それを考慮してもなかなか面白い結果になりましたのでご報告をいたします。
1.2枚仕立てのベレー帽のイメージ〜筒から平面まで〜
ベレー帽にもいろいろな形がありますが、
今回考えるのはこんな形のベレー帽です。
「上の部分の円」と「サイドの部分」の2枚で作られているベレー帽のイメージですね。
これの展開図を書いているうちに、
「あれ、でもいろんな角度が考えられるよな」
と思いつきました。
完全に筒状(円柱状)のものから始まって、
完全に平らなものまで
様々な角度が考えられますね。
かぎ針編みだったら、調整しながら編んでみることもできますが
布の帽子だったら最初からしっかりと角度を決めていなくてはいけません。
今回は、
「リカちゃんサイズ」に限定して
6パターンの角度で
ベレー帽の型紙を考えてみたいと思います。
高さは2cmに統一してみました。
必要となる知識は、小学校5年生くらいで習う
「円周率」の計算です。
円周率は3.14として、
計算結果の小数点第3位以下は切り捨てで計算をしています。
2.寸法を計算してみました
まずは、リカちゃんの頭のサイズです。大体ですが、リカちゃんの頭は直径4cmです。
ということは、
リカちゃんの頭の円周は
4×3.14=12.56です。 そのように考えると、
高さ2cmの円柱状の帽子はこのような展開図になります。
この円柱状の帽子を①、完全に平面の帽子を⑥として
6パターンの型紙を作ります。
①:円柱
②:帽子のサイド部分の扇型の内角が60度
③:120度
④:180度
⑤:240度
⑥:360度(完全に平らになる)
です。
(図はフリーハンドで書いているので正しくありません)
次は②。
まずは小さい方の扇型の半径を求めます。
(r=半径、π=3.14で計算しています)
2πr/6=12.56なので
r=12です。
高さは2cmに決まっているので、
扇型の外側の長さは
2×(2+12)π/6=14.65cmとなります。
上の部分の円の半径は
2πr=14.65なので
r=2.33です。
次は③。同じように計算します。
④。
⑤。
⑥。
こんな感じになりました。
3.カレンダーを切って作ってみました
それでは、実際にカレンダーを切って貼り合わせてみます。
使ったのは100円ショップで売っているコンパスです。
①はこちら。
想像するまでもなく、筒です。
②。60度。
サイドの部分が想像していたよりも直線に近い。
③。120度。
ひしゃげちゃってすみません。カレンダーなもので。
④。180度。
フェルマータ。
おかっぱ。
人の目。
いろんな解釈が生まれますが、これはベレー帽です。
⑤。240度。
サイドの円の中に、トップの円が入らないかな〜と思ったのですが、無理でした。
⑥。360度。
言わずもがな。これは作図も楽で素晴らしかったです。
これを、あまりくっつかなくなってしまったマスキングテープを使って貼り合わせます。
資源を無駄にしない方針です。
見た目のボロボロ感がすごいですが、形が伝わればOKだと思います。
カメラを変えて、改めて。
角度が大きくなるほど、トップの円も大きくなります。
①、②、③。
だんだん大きく開いていくのが分かります。
④、⑤、⑥。
⑥はぺちゃんこです。
個人的には⑤で突然ぺちゃんこになり出したような感じがしました。
4.リカちゃんにかぶってもらいました
それでは早速、リカちゃんにかぶってもらいましょう。4.リカちゃんにかぶってもらいました
「モデルさんは、めぐみちゃんです」
「よろしくお願いします(ドキドキ)」
それではまず、
①の円柱型。
うん。筒ですね。
筒をかぶっているみたいです。
ちょっとベレー帽っぽくはない感じですね。
次は②。
60度のものです。
うーん?何か、見たことがある!
エジプトの……。ほら!
「言いたいことはわかるけれど、今回の本題はそこじゃない」
「ひい!」
そうでした。
これ、カレンダーだから違和感バリバリなのですが、
ニットなどの柔らかい素材だったら普通に見えると思います。
以前、60度のものに近い形のベレー帽を編んだこともありました。
次は③。
120度です。
ますます不思議な感じになってきました……が、
きっとこれも柔らかい布地や編み物だったら
くったりしてかわいいシルエットになるのではないかと思います。
次は④。
「あれ?」
④の写真がなぜか紛失してしまいました……。
でも、③と⑤の間くらい、とイメージしていただければ幸いです。
すみません。
続いて⑤。
かなり広がった感じですね。
この広がりっぷりはかなりな存在感に見えますが、
全てのサイズを2cmに揃えているのでこう見えるだけで
たとえば高さを1cmにしてみたり、柔らかい素材を使えば
かわいいのではないかと思われます!
最後に⑥。
カレンダーであるがゆえにかぶるのが非常に難しかったですが
ニットならきっと普通です。
販売されているネオブライスサイズのベレー帽はほとんどがこの形ですね。
編み物の場合、計算もしやすいと思います。
最後に
実験をしてみて、とても楽しかったです。
今まで漠然と、ざっくりと計算してきたものを
ちゃんと数字にするというのは気持ちの良いものですね。
裏地をつけたり、
バイアステープなどで包んで
作ってみるのも楽しそうです。
実際に作る際には、縫代をつけることを忘れないようにしてくださいね。
フェルトだったら縫代がなくてもできますけれどね(*^^*)
これを機会に、
ベレー帽をあれこれ作ってみようかな?と
楽しんでいただけると嬉しいです。
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お人形のお洋服作りにおすすめな本 厳選6冊
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